animal IT innovation

動物の福祉に ITを活用しよう

はじめに

 ペットは人間に従属的に飼育される動物という考え方から、今では「コンパニオン・アニマル」と言われ、人間の生活のパートナー・伴侶であると考えられるようになってきました。過去、動物は法的に「モノ」と解釈されていましたが、動物愛護管理法の制定後、3回の改正を経た結果、現在では法的にもペットは「コンパニオン・アニマル」であると認められるようになりつつあります。

 動物虐待を減らすための法改正を行い、殺処分ゼロを目指す取り組みが効果を上げている一方、なぜか民間の動物愛護活動を行う人たちは増加傾向にあります。どうしてそうなってしまうのでしょうか?

 法改正が行われると、行政は新しい法律に対応して業務が変化します。皮肉にも殺処分ゼロを目指した結果、動物保護活動を行う人たちが多く必要となってしまったのです。このことは動物愛護に関心を持ち、行動する人を増やしました。そうして動物愛護への社会的な関心は次第に高まっていき、新たな問題に気付くようになってきたのです。

 しかし、動物保護活動を行う方たちの時間の多くは犬猫の保護活動に忙殺されています。互いに情報を交換し、社会に問いかけるメッセージをまとめるような活動はなかなかできません。

 そこで、動物愛護活動に関する現行制度の問題点を調査・分析し、「コンパニオン・アニマル」の将来に向けて、どのような動物愛護活動を行うべきか、その基本的な考え方や活動計画を示したものが、この「ハルモニア・ドクトリン」です。

 ペットが人間社会と共生していくために必要な社会整備について真剣に考え、そのための活動指針をまとめました。なお、計画を考える際に引用した文書は、文末に URLで記載しています。また、ドクトリンはWebサイトにも掲載しております。引用元をリンクしておりますので、ご参照ください。

 どうか、このドクトリンをお読みいただき、私どもハルモニアに賛同をいただきたく、お願い申し上げます。