電子タグリーダーは、動物が着用した電子タグから、「動物ID」を読み取る機器ですが、現在の制度ではマイクロチップ装着を行う動物病院や保健所が使用することしか想定していません。
読み取った「動物ID」から登録されたデータへアクセスできるのは、獣医師など一部に限られています。登録されたデータの大部分が、動物の所有者の個人情報であるため、むやみにアクセスを許可すべきではなく、妥当な判断といえるでしょう。
私どもハルモニアは、登録データを拡張し、生産者や流通業者の情報もデータとして登録させることによって、その動物が生まれてから現在に至るまでの履歴すべてを判別できるようにしたいと考えております。履歴データは、その動物が生産されてから流通するまでの過程を追跡するために利用するだけでなく、その動物の所有者が変わったタイミングで適切に管理されていることを、送出側と受入側の双方で確認した証としても利用します。これらの生産・流通情報は、個人情報ではないため、誰がアクセスしても問題がないデータとなります。
上記のことから、電子タグリーダーは利用者を広げることができるツールといえるでしょう。生産者や流通業者はもちろん、アニマルポリスをはじめとする警官にも利用してもらいたいと考えております。保護活動を行っている動物愛護活動をしている人々にも利用するメリットがあるでしょう。
私どもハルモニアが考える電子タグリーダーは、使用者に適切な権限を付与し、データベースへのアクセス制限をかける仕様のため、個人情報保護の観点からも不安はありません。