【動物愛護管理法違反者を見逃さず捕える】

　違反者が捕まらない原因として、一つは違反の発見者が「とにかくすぐ通報をしよう」という行動を起こせないことと、もう一つは通報を受けても違反者を捜査し逮捕するに至らないため、です。

　これを解決する方法は、実は既に実践されております。それは、兵庫県警に設置された「アニマルポリス・ホットライン（動物虐待事案等専用相談電話） （※16） 」です。「兵庫県下で現に行われている動物愛護管理法違反事案に気付いたら、迷わずここに通報すればよい」と案内されています。動物愛護管理法に詳しい警察官が対応してくれます。

　このようなアニマルポリスが全都道府県に設置できれば、市民からの通報だけでなく、警察内部の問い合わせにも専門性の高い知見により、現場へ指示を出すことができ、捜査の初動が格段に正確かつ迅速なものになります。また、このような事案には犯罪でないケースもあります。その際は、他の適切な行政機関に伝達され、動物の置かれた状況をより早く改善する事が可能になります。問題が発見された時の一次振り分けを的確にすることにより、動物が置かれた状況の改善がそれだけ早くなるのです。

　兵庫県警察に設置されたアニマルポリスのような、捜査・逮捕できる動物愛護管理法に詳しい行政の専門職を、兵庫県だけでなく、他の各都道府県にも設置すれば、動物愛護管理法の違反者をもっと多く検挙することができる可能性があると考えられます。

　上記のことから、今後、ハルモニアでは、アニマルポリス拡張への推進活動を行っていきたいと考えております。